■ドレン回収システム比較表
方 式
名 称
重力還水方式 還水管に立ち上がり管があったり還水タンクが機器や還水管より高い位置にある場合
圧力還水方式 真空還水方式 ポンピングトラップ還水方式
基本回路図
方  式 還水管(ドレン回収管)を順勾配(先下り)として凝縮水(ドレン)を重力で還水タンクへ返す方式 蒸気圧力が立上り管高さや高位置にある場合に圧力にて還水タンクへ返す方式 真空ポンプで凝縮水と空気を強制的に吸引する方式 オープンレシーバータンクに集められた凝縮水を気水分離し凝縮水のみをポンピングトラップに流入させポンピングトラップ内に凝縮水が一定量溜まると空気又は蒸気の駆動圧力により圧送する方式
メリット
1. 最もシンプルな考え方でトラブルの発生も少ない。
2. 還水管内にドレン滞留がないため還水管でのウォーターハンマー発生は、ほとんどない。
1. 建物や工場の形状に合わせた還水管レイアウトが出来る。
1. 一台の真空還水装置で全体の回収が可能である。
2. 建物や工場の形状に合わせた還水管レイアウトができる。
3. 低圧ラインも回収可能である。
1. 建物や工場の形状に合わせた還水管レイアウトができる。
2. 低圧ラインも回収可能
3. オープンレシーバーにて気水分離を行い還水のみを圧送する為、還水管でのウォーターハンマーの発生は無い。
4. 蒸気又は空気圧力を駆動源として電気を必要としない。
5. キャビテーションの発生は、無い。
デメリット
1. 最近の建物や工場の形状を考えると還水管を完全な順勾配(先下り)でレイアウトする事がむずかしくなっている。
1. 還水管にドレン滞留がある為フラッシュスチームやスチームトラップの故障時にウォーターハンマーの発生が予想される。
2. スチームトラップに背圧がかかる為、トラップ能力の見直しが必要。
1. 還水管にドレンが滞留する部分が発生しやすくフラッシュスチームやトラップ故障時にウォーターハンマーの発生する可能性がある。
2. ポンプを中心とした電気設備の為、取扱う流体が高温多湿の為、電気的なトラプルやポンプのシール漏れ等のトラブルが予想される。
3. 還水温度の状況によっては、キャビテーションが発生することがある。
4. 一台の真空還水装置で全体の回収が可能だがトラブルが発生した場合は、全体に影響する。
1. 各フロア-ごとに還水の回収が必要であり、それに伴いポンピングトラップが必要な為、通常は複数台数が必要になる。
閉じる