メカニカルトラップ | サーモスタチックトラップ | サーモダイナミック ディスク式 ![]() |
備考![]() |
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I.B式 (逆バケット式) ![]() |
フロート式![]() |
ベローズ式![]() |
バイメタル式![]() |
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作動原理 | 蒸気ドレンの比重差 (浮力による昇降運動) |
蒸気とドレンの温度差 (蒸気温度で閉、温度が下がれば開) |
蒸気とドレンの熱力学的特性差 | 発生したドレンを排出するということから見れば、ドレンの有無で作動するものが確実。 | |||
作動特性 | 間欠作動 | 連続作動 | 連続作動 | 連続作動 | 間欠作動 | ||
ドレンの滞留 | 無 | 無 | 有 | 有 | 有 (スチームジャケット付は、特に大) | 本来、熱効率の追求やウォーターハンマー防止が目的の為、ドレンの滞留は、不可が原則。 | |
蒸気損失 | 最小 | 最小 | 最小 | 最小 | 有 (作動原理上閉弁時に巻込みロス有) | トラップ本来の目的である蒸気損失は、無いこと。 | |
空気及び非凝縮性 ガスの排出 ![]() |
低温![]() |
○ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | 空気やガスが蒸気システム内に存在すれば、熱効率にムラが発生したり、蒸気温度の低下を招いたりする。又、炭酸ガスが残留すると腐食の原因にもなる。 |
飽和温度 | ○ | × | × | × | × | ||
フラッシュスチームの処理 | △ | × | × | × | × | サイホンドレンではトラップ流入時にフラッシュして、I.B式以外は、スチームロッキングを起こす。 | |
耐ウォーターハンマー | ◎ | × | × | ◎ | ◎ | トラップ流入時のウォーターハンマーも無視できない。 | |
背圧に対しての許容性 | ◎ | ◎ | △ | △ | ×(背圧許容度は入口圧力の50%以下) | ドレン回収時の背圧は必ずかかってくる為、ディスク式はドレン回収には適さない。 | |
負荷変動の応答性 | 即時 | 即時 | 遅延 | 遅延 | 遅延 | 蒸気システムの蒸気使用量は、常に一定ではない。 | |
耐スケール性 | ◎ | × | △ | △ | × | スチームトラップは、スケールが集まりやすい所に取付けられる。I.B式はバルブが上部の為、スケールに強い。 | |
外形寸法・重量 | 大 | 大 | 小 | 小 | 小 | 配管は、小さい方が有利。 | |
取付け方向制限 | 有 | 有 | 無 | 無 | 無 | 配管上は、制限が無い方が有利。 ※2010シリーズI.B式トラップは、制限無し。 |
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故障時の作動 (開or閉) |
開 | 閉 | 閉 | 開 | 開 | もしも故障した場合、開弁状態の方が、装置の熱効率等は保たれる。 | |
使用条件に対する変化の応答性 | 無調整 | 無調整 | 無調整 | 調整要 | 無調整 | ||
主な用途 | 蒸気を熱媒として使用し熱効率を求める場所又は、ウォーターハンマー防止等を目的とする使用に適する。 | 耐ウォーターハンマー性のこともあり、比較的、低圧でのドレン量の多い所での使用に適する。 | 開弁の為に数〜数十℃の温度低下が必要。若干のドレン滞留が問題にならない使用に適する。一般的には、ラジエタートラップに使用する。 | 設定ばねを内蔵し温度調整ができることで温調トラップと呼ばれる。通常は、圧力変化等を考慮して数十℃低いところで設定する。用途はトレースラインに適する。 | 省エネとして考えると利点がなく寿命も短いが、取付方向が自由の為、配管取付け場所に問題がある場合に適する。 |
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